February 5, 2019

クラック・硬度について

rainbow quartzパワーストーンは、地球上から採れる自然の産物です。そのため、ほぼ全ての石に「クラック」と呼ばれる傷や裂け目、また「インクルージョン」と呼ばれる内包物が存在します。これは、鉱物を形成する過程において起きる自然現象であり、いわば「天然石の印」でもあります。
石によっては、クラックが原因で欠けたり、割れやすくなることもありますが、まったくクラックが存在しない天然石はほとんど無いので、あまり神経質にならず、その石の個性と捉えると良いでしょう。

また、クラックと同様に、石が形成される過程で混入したインクルージョンが原因で、黒い濁点が見えたり、苔が入り込んだものもあります。石の見た目の良し悪しは別にして、インクルージョンが入り込む事で、付加的エネルギーが追加される事もあります。したがって、これらの混入物やクラックがそのパワーストーンに必ずしも悪い効果をもたらす訳ではなく、エネルギー概念上は、むしろ良い効果を付加することも多いのです。

どの程度のクラックが入っているか(色合いや大きさ、模様など)によって、石が受けるエネルギーに影響があると考えられています。ただし、クラックが多いからといって単純にエネルギーが弱くなるという訳ではなく、厳密には石が持つ構造上の特徴が影響してくるのです。

rainbow quartz例えば、水晶は透明なのでクラックがとてもわかりやすい石ですが、クラックが入った傷口が光の反射により虹色に輝く性質を持っています。この光の特殊効果を「インデリッセンス」と呼び、幸運の象徴とされ、「レインボー水晶」として珍重されることもあります。

モース硬度

石の欠けやすさ、割れやすさは、その石の硬度が影響してきます。
オーストラリアの鉱物学者、モース氏が考案した「モース硬度」と呼ばれる石の硬さを図る尺度指標がありますので、参考にすると良いでしょう。モース硬度には1から10までの度数があり、数字の低いものほど柔らかく、10は地球上で最も硬い鉱物という位置づけになります。

硬度 鉱物
タルク(滑石)
セレナイト(石膏)
カルサイト(方解石)
フローライト(蛍石)
アパタイト(燐灰石)
ムーンストーン(正長石)
水晶(石英)
トパーズ(黄玉)
サファイア・ルビー(鋼玉)
ダイヤモンド(金剛石)

ただし、モース硬度の分類は「石を引っ掻いた時に傷がつくかどうか」の指標であり、「叩いて割れるかどうか」の基準ではありません。たとえ硬度10のダイヤモンドであっても、実際にカットすることは可能ですし、また衝撃によって割れることもあるのです。

石の劈開性(へきかいせい)

すべての石には「劈開性(へきかいせい)」と呼ばれる、ある一定方向に割れやすい性質があります。これは鉱物の結晶構造(原子配列)において、結合の弱い部分沿って分離しやすいためであり、平面的に割れるという特徴があります。また劈開によって割れた断面はとても滑らかであることから、加工する際にも役立ちます。
硬いはずの石が、落とした際にあっさりと割れてしまうことがあるのも、この劈開に沿って衝撃が加わることによるものなのです。

※ ご購入後のクラックを理由とした返品・交換はできませんのでご注意ください。

※ 店舗では、ご購入前にすべてのストーンをお手に取り、お客様ご自身の目でご確認いただけます。