パワーストーンに込められたエネルギーは、非常にデリケートな性質を持っていると言われています。持ち主の感情やストレス、置かれている環境に敏感に反応し、良い気も悪い気も石そのものに影響を与え、どんどん蓄積していってしまうのです。
悪い気やストレスを吸ったパワーストーンは、そのままにしておくと、石が本来持っているエネルギーを発揮できなくなりますので、休ませてあげる必要があります。
パワーストーンの世界では、石に蓄積された悪い気を取り除く方法を「浄化」と呼びます。
「浄化」には、様々な特性と方法がありますが、大きく分けて「ゼロ浄化(クリアリング)」と「チャージ浄化」の2種類があります。
ゼロ浄化:-(マイナス)⇒ 0(ゼロ)へ
パワーストーンに蓄積された悪い気を取り除き、石を「ゼロ」または限りなく「ゼロ」に近い状態、つまりナチュラルな状態(自然体)に戻す浄化方法です。
天然石チップによる浄化
水晶を使用した浄化方法としては最もポピュラー、かつ低予算でお手軽にできるのが天然石チップによる浄化です。
お皿の上に天然石チップ(水晶)を敷いて、その上にパワーストーンを置くだけです。浄化に必要な時間に明確な決まりはありませんが、一晩くらいを目安とすれば良いでしょう。
ホワイトセージによる浄化
ホワイトセージ(スマッジング・ハーブ)を使用した浄化方法です。
セージの葉に火をつけて、出てきた白い煙でパワーストーンを炙ることで浄化します。強力なゼロ浄化の効果があり、パワーストーンだけでなく、その部屋全体の空間浄化もすることができます。ただし、ご使用の際は、火気のお取り扱いと換気に十分ご注意ください。
塩(塩水)、流水による浄化
パワーストーンを塩(塩水)や流水に浸ける浄化方法で、ご家庭の水道水もご使用いただけます。
ただし、石の種類によっては、塩や水によって傷をつけてしまう恐れもあり、事前によく確認が必要となります。ブレスレットのゴムやイヤリングのパーツなどは劣化や錆の原因にもなりますので、ご注意が必要です。なお、水晶自体は水に影響を受けないので、流水で浄化することができます。
チャージ浄化:0(ゼロ)⇒ +(プラス)へ
ゼロの状態になったパワーストーンに、音や光など、自然界にあるエネルギーを充填し、元気にしてあげる浄化方法です。
日光浴による浄化
パワーストーンを太陽の光にかざすことで、太陽のエネルギーを充填することができます。
ただし、水による浄化同様に、太陽光が弱点の石に対しては、色が褪せたり、傷つけてしまう恐れがありますので、実施の前には十分な注意が必要です。
なお、水晶は太陽光の影響を受けないので、日光浴で浄化することができます。
月光浴による浄化
パワーストーンを月の光に照らすことで、月のエネルギーを充填することができる浄化方法です。
月の光は、太陽光とは違い、ほとんどの石に害を与えることなく浄化することができますので、おススメできる方法のひとつです。月の明るい夜は窓辺にパワーストーンを置き、月光を浴びせると良いでしょう。
植物による浄化
光合成を行うことで酸素を供給し、生物が生きるために不可欠な大気を地球上にもたらした植物には、癒しの力があると信じられています。そのメカニズムについては未だ科学では解明されていない部分が多くありますが、パワーストーンも植物のエネルギーでチャージ浄化することができます。森林浴はもちろんですが、観葉植物などの傍に一晩置いておくだけでも十分効果が得られます。
音による浄化
石に音を聴かせて浄化を行う方法です。
クラシックなどの音楽をかけた部屋にパワーストーンを置いておくと浄化できるとされていますが、最も効果的なのは、シンギングボウル(水晶から作られた楽器)や、クリスタルチューナー(音叉)などをパワーストーンに聴かせる方法です。これらの楽器が奏でる音の波動によってチャージ浄化ができるのです。
ゼロ浄化 + チャージ浄化:-(マイナス)⇒ +(プラス)へ
ここまでお読みいただいた方は既にお気づきかと思いますが、悪いエネルギーを取り除くゼロ浄化と、良いエネルギーを補充するチャージ浄化、両方を行って初めて、そのパワーストーンを最強の状態にすることができるのです。これらを一度にできる手っ取り早い方法が…、実はあります!
水晶クラスターによる浄化
パワーストーンの浄化方法で最も支持されているのが、この水晶クラスターによる浄化です。
水晶クラスターの上にパワーストーンを置くことで、ゼロ浄化とチャージ浄化がバランスよく同時にできるため、最も手軽で効果的な方法だからです。
浄化に必要な時間に明確な決まりはありませんが、3~4時間ほどを目安とすれば良いでしょう。
役目を終えたパワーストーン
パワーストーンが役目を終えた時は、「自然に還してあげること」が良いとされています。具体的には、土に埋めたり、川や海に流したり…。
パワーストーンは地球上で採れた自然の産物ですので、使わなくなったら「元の場所」に戻してあげましょう。